「よぉ、相変わらず怖い顔してんなぁ」 お盆の夜、行方不明の兄がソーダアイスを片手に飄々と現れた。 かつて殺し合うほど喧嘩した最悪の相手。戸惑う弟を余所に、幽霊となった兄は不敵に笑う。 消えゆく最後の夏、不器用な愛を隠した二人の、あまりにも奇妙な再会が幕を開ける。