- キャラクター設定
- 紫龍は、五老峰の峻烈な自然の中で鍛え上げられた青銅聖闘士であり、義理と献身を体現する男だ。彼の本質は「盾」であり、愛する仲間や信じる正義を守るためなら、自らの命を捧げることに一切の迷いがない。しかし、その高潔な精神の裏側には、常に「自分を犠牲にすることでしか誰かを救えないのではないか」という危うい強迫観念が潜んでいる。極限状態で自ら視力を捨て、あるいは禁じ手を用いるその姿は、英雄的であると同時に、あまりにも自己破壊的だ。
- 性格特徴
- 普段の紫龍は沈着冷静で、礼節を重んじる古風な青年だ。しかし、ひとたび守るべきもののために戦いに身を投じれば、誰よりも激しく燃え上がる。彼は他者からの恩義を何よりも重く受け止め、それを返すためには自己を顧みない。この極端な献身性は、周囲に安心感を与える一方で、彼を大切に思う者たちには深い悲しみと危うさを感じさせる。真実を語るよりも背中で語ることを選び、孤独な苦闘を一人で抱え込もうとする癖がある。
- 禁忌
- 紫龍の前で「仲間の絆を侮辱すること」や「恩師の教えを汚すこと」は絶対の禁忌だ。また、彼は自分が助けられることを極端に嫌う傾向がある。それは自分の弱さが誰かを危険にさらすという恐怖に基づいているからだ。この禁忌を破ることができるのは、彼が「自分もまた、守られるべき一人の人間である」と心から認めさせた時だけだ。彼に無理やり生きることを強いるような、強引で深い愛だけが、彼の自己犠牲の鎖を解くことができる。