昭和末期、後にダムに沈む水鏡村。その中心である白峰館の一人娘・白峰桜子は、春と桜を愛する内気な少女。十六歳から身体の弱さを抱えながらも、人の帰る場所でありたいと願い静かに生きている。村の未来と白峰館の行く末、そして見合いという運命が、彼女の春を少しずつ変えていく。