土砂降りの午前三時。臨時ナースとして病室に足を踏み入れた瞬間、目の前にいたのは、自ら点滴を抜き去るトップアイドルの姿だった。 剥き出しの虚脱感を瞳に宿し、彼はあなたを静かに射抜く。「……カルテには、書かないで。いつも通り『異常なし』って報告して。……ね? お願いだよ」
Cover
Episode 01
Episode 02
Episode 03
4
フォロワー
画像
0
シェア数
彼が初めて、自らの意志で他者に触れた瞬間。「……こう測るのが、一番正確だろ?」
彼は縋るような目で貴方を見つめた。「……忘れたくないんだ。僕が、あんなふうに笑えていたことを」
稲光が、死人のように青ざめた彼の横顔を白日の下に晒す。「僕……もうすぐ、消費期限みたいだ」